117系電車と共に競った阪急6300系・京阪3000系
いつもと違って今回は私の大好きな電車である117系電車について
取り上げたいと思います。
京都駅にて
1979年にこれまで新快速電車として使用されていた車両を置き換えるために
登場した117系電車。当時の国鉄としては「地域限定」「用途限定」の破格扱いの
特別な電車でした。
特にデビューしたときの印象は大きかったようでそのときの国鉄電車を取り上げる
グラビアなどでも特急電車を差し置いてトップスターの扱いをうけてきました。
それも、ライバルとしてよい相手であった阪急6300系や京阪3000系の存在が
あります。それら3形式の電車とももう後進に道を譲り、全盛期とは違った活躍の場を
見つけています。
よろしければ続きをどうぞ
現在、生まれの地関西で活躍する117系は湖西線・草津線を担当する京都総合運転所と
きのくに線・和歌山線を担当する日根野電車区と2箇所に配置が分かれています。
ここで取り上げるのは湖西線・草津線を担当する京都の電車です。
以前は福知山快速色などと入り乱れていましたが、近年登場時の姿である
クリーム色1号にぶどう色2号の帯を締めた塗装にそろえられました。
塗装がそろえられたおかげで、外観上は往年の全盛期とほぼ変わらず。
鴨川渡って東山トンネルへ
山科の大カーブを走る117系
室内は、登場時の座席配置を残すもの、混雑対策として一部座席が変更されたもの
とあります。
登場時の座席配置
座席配置が変更されたもの
登場時の座席配置を残す車両は、今現在は団体臨時用とされているので
通常の列車にて運転されることは極まれになってしまいました。
残念です。
まだ、通常運転していたころのトップナンバーの編成。
広い運転席。
車内の車両番号板。
この近くには一輪挿しがあって造花がいけられていたこともありました。
車両製造メーカーの銘板。
第一編成が登場したのは昭和54年です。
さて、117系が国鉄に登場した当時、競い合う相手には阪急電車は6300系、
京阪電車は3000系という車両が京阪間を颯爽と行き交っていました。
京阪3000系(現8000系8030番台・・・注・便宜上この記事では3000系と表記します)
自動転換クロスシートを備え、ドア横には補助席が設けられていました。
いすの間にはこんなプレートが取り付いていました。
京阪特急といえばテレビカー。
全盛期には京都方の先頭車にテレビが設けられていて、一編成に2両テレビカーが
ありました。
テレビカーでは、この近くに製造銘板があります。
117系よりも先に登場。昭和47年製です。
続いては阪急6300系。
桂車庫での撮影会にて
京阪電車の3000系が登場して少したった昭和50年からの登場。
鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞しました。
阪急6300系も転換クロスシートをズラッと備えた車内座席配置でした。
京阪3000系と同じく阪急電車も車端部には補助いすがあります。
少しでも座席を提供したいというサービスの一環でした。
京阪3000系、阪急6300系が京阪間を走っているところに登場したのが
国鉄117系電車「新快速」です。
特別料金が要らない車両としては破格であった転換クロスシート
まだ当時は直角の固定クロスシートの電車が急行料金を頂戴して
走っていた時期です。
それだけに117系電車を導入した国鉄大阪鉄道管理局の心意気は本当に
すばらしいものです。
これら京阪間の3大スターが登場して30年あまりの歳月が過ぎました。
かろうじて京阪3000系のみが今なお京阪間を駆け抜けているものの
京阪特急は途中駅に止まるように随分姿を変えました。
阪急6300系は先日本線での定期営業運転を終えて一部の仲間が嵐山線へ。
そしてトップナンバーの編成は行楽シーズンの臨時特急用として
今しばらく活躍が見ることができそうです。
国鉄117系。湖西線・草津線での普通列車としての活躍の場を移しています。
ただ、うれしいことに2009年より春先の海津大崎の花見観客輸送のために
臨時新快速電車が設定されていて、もう永遠に見ることのできないと思っていた
117系新快速が再び見ることが叶うようになりました。
ただ惜しいことにヘッドマークサインはJRになって変更されています。
一部の電車には国鉄時代からの種別幕が備わっています。
117系登場時に一般公募によって付けられた「シティーライナー」という名称と共に
制定されたヘッドマークサイン。
以前はJR大阪駅の壁面を飾っていました。
117系、新快速とは私にとってはこのマークではなければと思っています。
この姿、このマークが忘れられません。
私もだんだんと年をとりました・・・。
今回は117系と共に歩んだライバルを取り上げてみました。
次の117系の話題では117系と新快速電車について紹介したいとおもいます。
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こんばんわ。
117は僕も好きです。
デビューした時に京福電鉄に勤める叔父に乗りに連れて行ってもらいました。京都駅では運転台にも入れてもらい、京阪とはまた違った高さにへええって感じでした。その後、大阪駅まで乗車し、弁天町の科学館へ行き国鉄を堪能しました。伯父の家が桂だったので、帰りは阪急。鉄道のない町に住んでいた僕には夢のような一日でした。
伯父はかなりの鉄で、鉄道ファンのイラスト投稿を長年続け、イラスト集を自主出版しました。そこの家は本、写真、グッズ、記念切符、カードなど宝の山でした。
投稿: kzn128 | 2010/10/08 22:49
kzn128さん。こんばんわ。
コメントありがとうございます。117系のことが好きな方がたくさんいらしてうれしい限りです。
名車であったがゆえに短命すぎたかもしれませんが、印象に大いに残る電車のひとつです。
117系にのって京都~大阪間をあの転換クロスシートにのって大阪方面へは進行方向向かって左側の窓際席にすわり、向日町運転所、正雀工場、吹田工場を眺めることができないのが残念でなりません。もう一度たいけんしたいものです。
投稿: たけひろ | 2010/10/08 23:41