大津の京阪電車を愛する会 会員限定の感謝祭2015 おこなれました
2015年8月23日
京阪大津線の錦織車庫にて大津の京阪電車を愛する会の
会員限定の感謝祭が今年も開催されました。
午前の部と午後の部の2部構成。
それぞれ会員とご家族の方のみが参加できるイベントです。
年々参加される方が多くなっていて、抽選になっているそうです。
今年も無事に参加できましたのでご紹介します。
大津京阪電車を愛する会の会員限定の感謝祭。
参加人数を限って行われるため、毎年秋に行われる
錦織車庫の一般公開、大津線感謝祭に比べると
比較的ゆったりと、電車に親しめるイベントになっています。
大きな魅力として、一般公開のときは抽選となる
実車の電車運転体験が、この会員限定の感謝祭では
必ず運転できる事があります。
さて、2015年の感謝祭。
今年初めてのイベントして検車ピット、屋根上の点検台に
登る事が発表されていました。
前置きが長くなりました。
受付は錦織車庫の門のところ
当選ハガキと引き換えに、今回の会場案内と
タイムスケジュールが掲載された案内を頂きます。
今年、私はA班でした。
今日も日差しが強く、日陰で待ちたいところですが
電車の写真を撮っていました。
モニュメントの車輪が飾ってある台座。
あまりじっくりと見る事がなかったのですが、日陰で休んで
入るところにじっと眺めていると、レールが1911年製のものだと
気がつきました。
定刻になりましたので、大津の京阪電車を愛する会の会長さん
の挨拶が始まりました。
そして会場内の注意事項などを説明が行われます。
続いてグループ班分け。
私はA班でしたので一番初めのイベントは電車運転体験からでした。
電車の乗り込み、運転についての説明が始まります。
A班の中でも2組に分かれて、それぞれ石山寺方、坂本方の
運転台に向かいます。
私は今回は坂本方の運転台へ向かいました。
車庫内を走行する運転体験。
坂本方の運転台では、車庫の洗車台があるところからの
運転です。
写真は反対向きに走っているところを順におって
撮っています。
運転操作としては一番難しいブレーキの操作ですが、
所定の位置に止められるように看板が立てられています。
他の参加者の皆さんが運転されている間に。
制帽を眺めていました。じっくりと見る機会がないのですが
社章が刺繍で仕上げられているのに気がつきました。
今回初めて、このような案内書きを見かけました。
電車の運転。構内なので速度は15km/h以下。
よく考え見ると自転車ぐらいのスピードなんですが、運転台から
見ると、早く感じるし、止まるだろうかと不安でブレーキを
掛けたくなります。
年一回の事ですが、楽しいひと時です。
A班は続いては、電車の床下・屋根の見学ツアー。
ここもA班の中でも2組に分かれます。
お借りしたヘルメットを着用して、私は先に床下へ。
今回はピットの中には入らずに外からの見学です。
電車の床下に付いている部品の説明をしていただきます。
初めは排障器でした。
レール面からの高さが決まっていて、排障器にて払いのけないものについては
電車が乗り上げても脱線しないようになっているそうです。
続いては台車の部品。ブレーキシュー。
持たせてもらえたので、カメラを持っていたので
片手で持ち上げようとしましたがかなり重かったです。
大津線の車両は鋳物製です。
800系と700・600形では車輪径が違うので、ブレーキシューも
2種類あるとのことでした。
あまりこの位置でじっくり見たことなかったので気がつかなかった
のですが、800系の車両、黒色で塗装されている部分、ちょっと
内側に曲がっていました。
車輪径を小型にして急曲線対策をしている800系。
660mmの車輪径、だんだんと磨り減ってくるもので、600某になると
交換するそうです。
他にも対策を施しているところがあるようで、
そのうちのひとつ、連結器の部分。
写真を撮ってみても、ちょっと分かるまで考えこみました。
説明によるとドッチボールぐらいの大きさの玉が入って
いて、それがくるくると回るようになっているそうです。
800系の連結器の取り付け部
600形・700形の連結器の取り付け部
電車を見ていても気がついていなかったのが
800系のジャンパケーブル。
こちらも急曲線対応で、連結器の真下を通っています。
こうして説明いただくと、気がついていなくて知らないこと
ばかりです。
A班のもう片方のグループが待たせてしまっていること
でしたので、少し慌てて、初めて登る、屋根上の点検台へ。
鉄道模型の部品では、よくこの角度からでもながめる
パンタグラフ。実物を眺めるのは初めてです。
屋根上に備わっている機器の説明をしていただきました。
初めは列車無線。
車内通話では、受話器を取るだけで運転士⇔車掌間の通話が
出来るようですが、押しボタンがあって、ボタンがを押すことによって
無線での通話になるそうです。
無線の電波はかなり遠くまで飛んでいるようで、
受け取るものはないものの、一番遠いところは愛知県の
知多半島まで飛んでいるそうです。
無線が救った危機としてのエピソードを紹介して
頂きました。
まだ記憶の残る2013年台風18号による災害。
国道1号と京津線の線路が土砂で覆われてしまった箇所。
京津線の運転士が「線路内に水が流れ込んでいる」と
この列車無線で通報したことで後続の列車が注意運転
しているともう列車が走行できるような状態ではなかった
ようでした。
無線局も今は三井寺駅の横にあるそうです。
これを聞いて、やっと私の謎が解けました。
写真のデータを見ると2014年ですが、三井寺交換局という建物が
三井寺駅の横にあって、長らく空き家?になっているのかと思って
別の機会で訪ねることがあって、『昔は飛ばした電波を比叡山で
反射させて、深草と通信していた』と聞いて、それはそれで
目が飛び出るような驚きでしたが、、今日は今日で、
浜大津にあった無線局が三井寺に移ったと聞いて、
目が覚めるような衝撃でした。
話しがそれてしまいましたが、
京都市営地下鉄乗り入れ対応の800系。
京阪用の無線アンテナはこちらです。
実は今日まで知りませんでした。
先頭車の一番前についている平べったい機器。
これが地下鉄用の無線機器とのことです。
地下トンネル内では無線が飛ばないので、トンネルの
壁面にアンテナ線を張っているそうです。
錦織車庫内に検査用にアンテナ線が設置されていました。
電車の屋根上についている機器として
大きな部品のひとつがヒューズボックス。
主回路の母線ヒューズとサービス電源用のヒューズ
いろいろとあるようです。どの箱に入っているのかを聞きそびれ
ましたが、これまで切れたことのないメインヒューズです。
後で持たせていただきましたが、かなり重かったので
うっかり片手で持ってしまって、手が震えました。
今日、点検中であった石坂線の車両。
もちろん今日は車庫内の架線は停電・通電をきっています。
屋根上機器の点検で、通路より車両の上に移るときのために
柵に開口部がいくつかあるのですが、架線が通電中のときは
柵にリミットスイッチがついていて、作業員に警告するようになっている
そうです。
こちらは800系のパンタグラフの摺り板。
600形のパンタグラフ
摺り板の先端に赤や白の色分けがさて入るのが気になっていたので
尋ねてみると、
赤は摺り板のところの導電性をよくするもの、白は潤滑をよくするものが
ついているので色分けして区別しているそうです。
いろいろと知らなくて勉強になることばかりでした。
A班の最後は、ミニ京阪電車と電チャリ体験。
私はうっかりしていて、今年は絵を描きそびれました。
休憩所としてクーラーが聞いている状態で展示されていたのは
きかんしゃトーマス号です。
こちらも今年の感謝祭で初めて登場。
鉄道むすめの京阪大津線のキャラクターのパネル展示。
イベント開催日の記念撮影ボードになっていました。
電チャリの走行体験も実際にこいでみると意外と距離があります
ミニ京阪電車には乗車する機会に恵まれました。
乗っていると周回するコースもガタンガタンと心地よい揺れです。
コース内に展示されていた副標と、はじめてみた
京阪の社章の旗。
いつもはおでんde電車に乗っているところを
お見かけする郵便ポストも出てきていました。
本来ならこの時間帯にお絵かきするコーナーに行かないと
いけなかったのですが、うっかりしていてトーマス号の車内で
寛いでいました。
車内で、信号機の電球はフィラメントが2重になっていること、
閉塞信号機は緑を1年ごとに、駅などの赤が定位の信号は
赤電球を定期的に交換などのお話を伺っていたら時間が
きてしまいました。
外に出てきたら、錦織列車区と書かれたメガホンを
見つけましたので一枚撮影します。
ブログを読んでくださっている皆様にとっては
あっという間か?と思われるかもしれませんが、参加していると
あっという間という感じでもう閉会の挨拶の時間となりました。
最後まで通り雨にも会わず、天気も良い一日で過ごす事が
出来ました。
来年も参加できるように願っています。
最後までご覧頂いてありがとうございました。
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